豚肉無しを保障する!?ハラルフードの法律についての論争が中国で勃発

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皆さんはハラルフードというものをご存知でしょうか?ハラルフードとはイスラム教の作法にのっとって処理された、禁忌物である豚肉やアルコールなどを含まない食べ物の事です。ハラルフードである加工食品やそれを提供する店舗にはハラルマークが張られています。

豚肉が食品に入っていないことを保障する法律が登場

中国の政治顧問者は、国内のハラルマークが張られている食品の真正性を確立するため、ある法律を提案しました。法律は、マークが張られている食品に豚肉などの禁忌物が含まれていないかを確認するための簡単なものです。しかし、この法律によって、政府が規制するべき分野とでない分野についての激しい議論が中国国内で繰り広げられ、厄介な政治と宗教の分離問題が浮き上がる事となりました。

中国人民政治協商会議(中国の共産党と民主党的諸勢力の統一組織)のメンバーで、多くのイスラム教徒が在住している寧夏回族自治区出身のマー・グオチュエンは、今回の騒動に対し以下のように意見を述べています。「政府は、ハラルフードについての法律を制定すべきである。なぜなら、中国には規格化されたハラルフードの処理方法が無いからだ。」

ハラルフードでは、イスラム教の法に従って、家畜の畜殺方法を含めた食べ物の加工方法が規定されています。また、豚肉とアルコールに加え、規定外の方法で加工された肉を使用する事も禁止されているようです。
マーによると、中国にはイスラム教を信仰し、ハラルフードを食べている10の少数民族が存在しており、その人口は合計で2,300万人にも上るそうです。彼は地元の報道社の取材で、「政府がハラルフードの法律を制定する事は、少数民族たちの食習慣に敬意を示す事となり、民族の結束と社会の安定を維持する事にも繋がる。」と主張しました。

 イスラム教と中国政府の距離感が問題

しかし、中国人民大学哲学部の副学部長であるシュイ・ドーァドーンは、中国共産党中央委員会機関紙の国際版である環球時報の取材の際に、「国家的な規定は、非宗教的な存在であるはずの政府に、イスラム教に関連した重要事項について定める権利を与えることになってしまう。」と指摘し、立法者は慎重に制定を行うべきであると警告しました。
中国国内のほとんどの学校や大きな政府機関では、ハラルフードを提供する特別な設備を設置する事が義務づけられています。そして中国各地には、イスラム教徒が運営するハラルフード専用のレストランも多数あります。北京の多くのレストランでも、アルコール飲料と一緒にハラルフードが提供されることがあるとの事ですが、この場合レストラン側がハラルフードであると言い張っているだけのようです。
今回のハラルフードについての騒動、あなたはどう思いますか?政教分離は、政治権力が特定の宗教団体を援助・圧迫する事を防ぎ、国民の思想や信教の自由を守るために国家運営に不可欠とされていますが、お互いに全く関与しないというのは実際難しいのかもしれませんね。とにかく、ハラルフードの法律が今すぐに必要であるという感じでもないようなので、政府は今回の法律の規定を見直し、宗教団体に対応を任せても良いのではないかと思われます。

文:ayanobrester

引用元:

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